相続と生前対策をわかりやすく解説「アンパンマン」
- 相続対策(家族信託・遺言・贈与)
- 2021/6/25
- 2023/4/26
相続対策・生前対策をアンパンマンの事例でご紹介
相続対策をわかりやすく説明するシリーズです。
こどもたちに大人気のアニメ「それいけ!アンパンマン」。
30年以上も放送され、国民的な知名度は抜群であることは言うまでもありません。
今回は、そのアンパンマンを題材に、相続に関するお役立ち情報をお伝えしたいと思います。
相続の事例でのアンパンマン登場人物
相続事例におけるアンパンマンの当事者を確認します。
謎だらけのジャムおじさんとバタコさんの関係
アンパンマンの作中で謎として真っ先に浮かぶのが
「ジャムおじさんとバタコさんの関係ってどんな関係??」ではないでしょうか
(筆者は少なくとも一番謎だと思っています)。
アンパンマンの公式サイトによりますと、
【無関係なんです。とは言っても、一緒に暮らしていますので、非常に家族に近い関係でしょうか。
親子や肉親ではありません。】と記載されています。
あれ?やっぱり親子じゃないんだ。。
恋人?愛人?内縁関係??
一体どんな関係だ??
…わけがわかりません。
もともとの設定は妖精らしいので、人間的な概念がそもそもないのかもしれないですね。
ジャムおじさんとバタコさんの現状でもしジャムおじさんが他界したらどうなる?
公式がそのように謳っている以上、ジャムおじさんとバタコさんの関係は不明です。
ただ、もしこの二人を人間と想定し、
先にジャムおじさんが亡くなり相続が発生したと仮定した場合、
はっきり言えることは「バタコさんには相続権が発生しない」ということです。
(妖精設定はなしということでお願いします。。)
現行法では、相続権が認められるのは法定相続人(例:配偶者、子(養子含む)、孫(条件有り)、父母(条件有り)、兄弟姉妹(条件有り)など)と決められています。
バタコさんがジャムおじさんの妻でも娘でも孫でもない以上、ジャムおじさんが財産を残して亡くなった場合、
一切何も取得することはできないということになってしまいます。
じゃあジャムおじさんの財産(代表的なものとしてはやはりパン工場でしょう)は、どうなってしまうのでしょうか。
ジャムおじさんに配偶者、子、孫、父母、兄弟姉妹がいればそちらに権利が移りますが、
もし独身かつ誰も法定相続人がいない場合は、
(くどいですが妖精設定はなしということでお願いします。。)
最終的には国に権利が移ってしまうことになります。
パン工場に住んでいるバタコさんにとっては、住む場所すらなくなってしまい、大変悲惨な状況になってしまうのです。。
では、このような悲惨な状態を回避するためにはどのような対策ができるのでしょうか。
対策としては遺言もしくは生前贈与
同居している人同士が微妙な関係かつ法定相続人ではない関係だった場合、お互いに先に亡くなった方の資産を引き継ぐ必要性があるのであれば、生前に何かしらの対策をしておく必要があります。
対策として分かりやすい例としては、遺言や生前贈与などが考えられるでしょう。
簡単にそれぞれを紹介します。
★遺言
人が自分の死後にその効力を発生させる目的であらかじめ書き残しておく意思表示のことです。
被相続人(簡単にいうと財産を残して亡くなった人)が、
自身の意図にもとづいた遺産の相続をしてもらえるメリットがあるだけでなく、
後に残される相続人にとっても無用な争いを最小限化できるというメリットがあります。
また、バタコさんのように法定相続人ではない人にも財産を残してあげることができる制度です。
★贈与
読んで字のごとく、一方の当事者が一定の財産を無償で相手方にあげちゃうことです。
厳密にいうと契約行為となるため口約束でも成立しますし、
あげたい人に(法定相続人じゃない人にも)財産を与えることができる制度となります。
ただし、一定の金額(価値)以上の贈与を行った場合、
贈与税など税金がかかるケースがあるので注意が必要です。
相続と生前対策のまとめ
先に述べたように、相続権は法定相続人に発生する権利です。
しかし、現代は生活環境や価値観などが多様化しており、
自分にとって大事な人・財産を残してあげたい人が
イコール家族・親族・血族(配偶者、子、孫、父母、兄弟姉妹など)ではないことも増えてきております。
自身にとって財産を残してあげたい人が法定相続人ではないのであれば、
意思表示ができる「今」の内にしっかりとした対策をとっておく必要があります。
もし、今回の事例のようなジャムおじさんとバタコさんの関係で
先にジャムおじさんが亡くなってしまったとしたら、
バタコさんは心情的にも経済的にも大きなダメージを追うことになります。
こういったことは極力避けたいものですよね。
今回の事例はあくまで想定ですが、
現代社会においても事実婚状態の夫婦間で相続が発生した場合など、
事例のようなケースというのは少なからず起こりうることではあります。
相続対策の相談は名古屋相続相談所へ
名古屋相続相談所では、遺言手続きはもちろん贈与手続きなどに関して幅広く対応実績がございます。
相談は無料ですので、もし今回ご紹介した事例に少しでもお心当たりがある方は、
お気軽にご相談いただければと思います。
それでは、アンパンマンの謎(?)をモチーフに相続についての考察でした。
少しでも皆様のお役に立てたなら嬉しいです。
ではまた次回!バイバイキ-ン!!
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