年間で死亡による相続が多くなる月とその理由

日本の年間死亡率と死亡者数の統計

先日、ここ数年間で最強の寒波が日本列島を襲い、名古屋を含む愛知・岐阜・三重全域で大雪警報が出るなど、さまざまな影響が出ました。
この寒さは、特にお年寄りの方には辛かったのではないかと思います。

名古屋あんしん相続相談センターでも、冬場になると急に体調や病状が悪化して他界してしまった、相続の準備は全くしていなかったので、相続手続きの相談をしたいというご相談が多くあるように感じます。

雑誌やインターネットで見るデータでは、12月~2月にかけて、風邪やインフルエンザの蔓延、急激な寒さによる血圧の上昇などで、急激に死亡率が高くなるという記事もありましたので、厚生労働省の人口動態統計を調べてみました。
この統計では、調査した月の5か月後に調査結果が出ますので、平成27年と平成26年の2年分を確認しました。

死亡数が最も多い月と人数

一年間の中で、亡くなる方の数が最も多くなる月は、以下のとおりでした。

  • 平成27年は、10月の死亡者数が最も多く、1,297,077人
  • 平成26年は、12月の死亡者数が一番多くなっており、1,273,020人

結果としては、インターネットの記事で見るような、冬場に死亡する方が大きく増加するという傾向は読み取れませんでした。
特に、平成27年は、5月から10月にかけて死亡者数が大きく増加しており、夏場の猛暑による体力の低下や日射病(熱射病)などの影響もあるのかもしれません。

気象状況に合わせて細かい対応が必要

夏場の猛暑や、急なゲリラ豪雨、不規則な台風、猛烈な寒波など、ここのところ日本は異常気象と呼べるような状態にあります。
最近も、暖かい陽気が広がっていると思ったら、翌日には急速な冷え込みが襲ってきたり、天気・気温に合わせて、適宜対処するようお気をつけください。

厚生労働省の人口動態調査(年間の出生数・死亡数)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html

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